「助けて下さい」と言える力

年度末が迫っています。春から新社会人となる方々は、期待と不安を抱えた日々をお過ごしではないでしょうか。

「お仕事を上手くこなせなかったらどうしよう」という不安は、誰もが抱く自然な感情であるように思います。一方、その感情が強まりすぎて、「どんな仕事も自分の力できちんとこなさなければ」と張り切りすぎてしまうと、かえって上手くいかなくなるかもしれません。

自力で解決しにくいことがあるとき、「上司や先輩に助けを求めること」は、お仕事を進める上で重要なスキルの一つです。また、助けを求めることは案外難しいものです。というのも、助けを求めるためには、以下のような様々な事柄を意識する必要があるためです。

・ 「今、自分は何に困っていて、何について相談する必要があるか」
・ 「上司や先輩に相談してもいいタイミングはいつなのか」
・ 「どのような言い方で相談すると自分の悩みが伝わるか」

これらを意識して、「相談内容を決める→適切なタイミングで上司や先輩に声をかける→適切な言い方で相談する」という段取り立てを行うわけです。それは決して簡単なことではないと思います。発達の偏りなどによって、この「段取り立て」が元来苦手である、という方も珍しくありません。偏りが顕著でなくとも経験不足によってこれが苦手である、という方も珍しくありません。

このため、相談したいことがどんどん溜まって精神的に余裕を失う前に、早めに「相談の段取り」を考えておくことが重要です。

なお、人によっては、「自分一人で相談の段取りを考えようとしても上手くいかない」という場合もあるかもしれません。当センターでは、そのような「相談の段取りの立て方に関するご相談」も承っております。お困りの際はどうぞお電話下さいませ。

※ 本エッセイは継続的に更新されます。毎回、発達障害やそれに関連するお悩みをテーマとし、そのお悩みの理由や対処法を考える上で役立つ知識・考え方などをご紹介いたします。

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