以前、友人と受験勉強の思い出話をしていたとき、「勉強のしかた」が人によって全然違うことに気づきました。
「数学は最初から捨てて、小論文をひたすらがんばった」という友人もいれば、「時間を意識すると気が散るから、勉強中も試験本番も手元に時計を置かなかった」という友人もいました。
私もまた、「授業中は眠くて頭が働かないので、放課後に職員室に行って先生に質問し続ける」という勉強法を採用しており、おかげで授業の遅れを何とか取り戻すことができました。
振り返ってみると、友人たちにも私にも「苦手なこと」と「得意なこと」があって、その得手不得手に合わせた勉強法を見つけられたからこそ、つらいながらもそれなりに面白く受験勉強ができたのではないかと思います。
受験に限らず、仕事や人付き合いを楽しく行う秘訣も、実は「自分の得意/苦手を知ること」にあるのかもしれません。 しかし、場合によっては「自分を知る」ことが上手くいかないときもあります。特に、自閉症スペクトラム障害などの発達障害をご自身の特徴として持っていたり、「人の話をなかなか覚えられない」「すぐに気が散ってしまう」といった発達の偏りがあったりすると、上手くいかないことばかりに意識が向きがちで、自分を知ろうとする気持ちの余裕も持てないかもしれません。
当センターでは、心理検査や面接を通して、そのようなことにお困りの方々の得意/苦手を知るお手伝いに尽力して参ります。また、勉強につまずいているお子さんのための学習支援も行っております。
学習支援はまさに「得意/苦手」に応じた支援です。例えば、お子さんは勉強に際して「絵や図を見て覚えるタイプ」なのか、「文字を読んで覚えるタイプ」なのか。これを知るだけでも、お子さんのやる気を引き出す教材選びなどにおいて大きな手がかりとなります。
気持ちよい生活の第一歩となる「特性理解」のため、スタッフ一同精一杯サポートして参ります。
当センターでも、お一人お一人に合った「方法」を探すお手伝いをして参ります。