大切なのは「自分が困っているかどうか」

昨今、テレビ番組やインターネット上の記事などで、発達障害に関する特集をよく見かけるようになりました。

発達障害関係のニュースを目にした方々が、「自分も発達障害なのでは?」と気になってしまう場合もあるかと思います。そのようなニュースでよく言われる「コミュニケーションが苦手」「うっかりミスが多い」などの発達障害の特徴が、「まったく当てはまらない人」の方が珍しいかもしれません。ですので、気になるのも自然なことかと思います。

ただ、そのときに大切なのは、「自分は発達障害か/そうでないか」の二元論だけにとらわれないことではないでしょうか。
より具体的に言うと、

  • 「発達障害なら医師や臨床心理士のサポートを受けるべき」
  • 「発達障害でないなら、自力で頑張らなければいけない」

という思い込みにとらわれないことが重要と考えられます。

発達障害と診断されるほどではなくとも、生活の中で何らかの「上手くいかなさ」を感じている方は大勢います。例えば、「友人との交流は問題なく楽しめているし、ミスも少ないけれど、管理職としての業務だけは上手くいかない」といったお悩みを抱えた方は、決して珍しくありません。

そのような苦しみを感じた際、「発達障害ではないのだから、自力でなんとかしなければ」と思いつめてしまうと、ますます苦しくなる場合もあるかと思います。誰にでも何らかの「苦手なこと」はあって当然です。「『縲懊€恟瘧Q』などの名前がつかないなら、サポートを求めてはいけない」という思い込みで自分を縛る必要はありません。

一番大切なのは、「自分が困っているかどうか」ではないでしょうか。当センターでも、上記のような「上手くいかなさ」に関する相談も含め、様々なサポートを実施して参ります。お困りの際はどうぞお電話下さいませ。


※ 本エッセイは継続的に更新されます。毎回、発達障害やそれに関連するお悩みをテーマとし、そのお悩みの理由や対処法を考える上で役立つ知識・考え方などをご紹介いたします。

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