「発達障害だから……」という決めつけの問題

近年、発達障害について特集したテレビ番組や、インターネット上の記事などが増えたように思います。自分にも発達障害の特徴がある(あるいは身近にそのような人がいる)という方にとって、そのようなメディアの情報が参考になる場合もあるかと思います。

特に、メディアで紹介される「発達障害を持つ人の体験談」にはわかりやすいものも多いです。それを聞いて「発達障害ってこういう障害なんだ」と納得する場合もあるかもしれません。

ただし、そのような体験談を聞くときは、「発達障害を持つ人全員が、その人と同じ特徴を持っているわけではない」と意識しておくことが重要です。

当たり前の話ですが、人間ひとりひとりの特徴はそれぞれ異なるものです。同じ「発達障害を持つ人」の中でも、ひとりひとりの特徴にははっきりと違いがあります。著名な発達障害当事者の自伝を何冊か読み比べてみても、ある人は作曲などの創作活動が得意、ある人はルーティンワークをこなすのが得意といったように、個性の差が明確にあることがわかります。

もちろん、「発達障害を持つ人は概して○○な傾向にある」と示した研究結果は数多くあります。しかしそれはあくまで「傾向」であって、人によって細かい特徴の違いはあって当然です。その違いに目を向けないでいると、例えば「自分は発達障害だから、どうがんばってもコミュニケーションが全然できないのだ」といった極端な考え方をしてしまいがちです。

大切なのは、「発達障害だから絶対に○○なのだ」と決めつけず、その人ならではの具体的な特徴を知ることです。なお当センターでも、「その人ならではの特徴」をくわしく調べていくお手伝いをしております。お困りの際はどうぞお電話下さいませ。


※ 本エッセイは継続的に更新されます。毎回、発達障害やそれに関連するお悩みをテーマとし、そのお悩みの理由や対処法を考える上で役立つ知識・考え方などをご紹介いたします。

お気軽にお電話をどうぞ


03-6801-8821
※ご来談のお申込みは、現在のところ電話のみです。メールやFAXでは受け付けておりません。
※電話での受付時には、通常5分〜15分ほどかかります。当センターにお電話をした際にもし通話中であれば、大変恐れ入りますが15分〜20分ほど時間を置いてから、もう一度お電話をくださいませ。
電話受付時間:
・日曜日〜月曜日 午前10時〜午後17時
・恐れ入りますが、祝日・その他センターの指定休日には、電話の応対はいたしておりません。
心理士の面接時間帯:
平日月曜日〜日曜日 午前10時〜午後17時
・午後17時以降の面接を希望される方は申込時にその趣旨をお伝えください。担当者の時間調整が可能な場合には対応をいたします。